5月9日~Bouの話

後になって考えると、ああそうだったのかと思います。

 

 

その日の朝、いつも引出しの周辺しかうろうろしないBOUが

トコトコ歩いて隣の部屋の家人のところまで来たらしい。

「BOUどうした?」と話しかけたら、ピー!と鳴いて

また台所に戻って行ったと言っていた。

 

 

BOUは、午後台所でご飯を作っている私の足元にも トコトコ来た。

やはり「BOUどうしたの?」と言って手を出すと乗ってきて

いつもは引出しに逃げていくのに、しばらく手の上で甘えていた。

 

 

その後、買い物から帰って来たら、引出しの中が空っぽ。

 

 

名前を呼びながら、床に頭をつけて探しまわったら

ゴミ箱ラックの下の、8㎝くらいの隙間で、

すでに息絶えて、動かなくなっていました・・・・・。

 

 

朝からの不思議な行動は「お別れの儀式」だったんだ・・・。

BOUは死を予感していたのかもしれません。

飼い鳥でも、最後は、人目につかないところに行って

ひっそりと死ぬんだなーと、そんな事をぼんやりと考えつつ

不思議な動物の本能に触れた気がしました。

 

 

 

 

この家の祖父は、いつものように暮らし、

夕方、ソファーに座ったままで、天寿を全うしました。

なんか、祖父の事を思い出しました・・・。

自然な形で、ある日天寿を迎える。

BOUも一番幸せな最後の終わり方でしょう。

幸せな鳥のはずです。

 

 

それでも、11年間の生活の習慣は抜けなくて

歩く時に、ふっと下にいないかと床を見る。

そして、いないんだーと思いだす。

いないことに慣れるまでに時間がかかります。

 

 

BOUを長い間、愛してくださってありがとうございました。