この家に住み始めた頃、松の木は5本あり、
毎年秋には庭の剪定に3人の植木屋さんが2日入って、
かなりの支払いをしていたので
「髪の毛とおんなじで、一年経ったら元に戻るのに、こんなお金捨て銭だ!」と
私はよく毒づいていました。
あれから数十年・・・。
松の木も2本だけになりましたが、
まさか私がこんなに松の木の剪定にハマるなんて、
誰が想像したでしょうか??
朝、元気良く目覚め
剪定しはじめると、面白くてお昼ごはんを食べるのも忘れて
朝10時頃から15時まで気がついたら梯子に乗っかっていました。
今なら、盆栽いじりのお爺さんの気持ちがわかりますよ~♪
寺尾聡が対談で「昔の生意気だった頃の自分を消してしまいたい。」
と言っていた事がありましたが
私もこの歳になると、
若い頃の、あんな時期の自分やこんな時期の自分・・と言うのを思い出して、
当時は随分と嫌な人間だったなーと思う事も。
その頃知り合った人の記憶の中で
「あの人ってこんな人」というまま
ずーっと何十年も残っているんだろうな~と思うと、
なんだかやるせない気持ちになる時があります。
人は変わって行くのに・・・・。
こんな風に若い頃の自分を反省するのは年齢のせいでしょうか?
松の木を切りながら、そんな深ーいことを考えています。
少なくとも、「松くい虫に食われてしまえ!」と松を呪っていた
あの頃の私はもういません・・・・・(笑)
松、ごめんなさい。