夜、出向する時の船の汽笛の音・・・。
「プルプルプル~」という合図の音とゴトゴト動き出す列車。
知っている人が乗っているわけでもないのに、悲しくもないはずなのに
条件反射で何故か鼻の奥がつんとします・・・・。
昔、子供の頃、お盆で帰ってきて遊んだいとこ達の帰る船を見送った事・・とか、
今まで誰かを見送ったり、見送られたりした時の、
ちょっと寂しかった記憶が、自覚のないまま心の中にずっとあるのかな・・・。
日頃、港や駅にあまり縁がないので、行く時はいつも「誰かと別れる場所」
という感覚があるのかもしれません。
そんなわけで、「たった一日で帰るし」と気持ちはぜんぜん悲しくないのに、
ウル目になると、過保護の寂しい母親~と誤解されても困るので、修学旅行も
最後までバスを見送らなかったりしました。
バスが動き出して、見送りの人がいってらっしゃ~いと一斉に手を振る姿・・。
これも苦手です。
そして今回。
電車の中のnao、ホームの私、旗を持った駅員さん、鳴る出発の合図。
悲しいわけじゃないのに、どうって事ないのに・・・
ほんと、こういうシチュエーションて困ります。
そういえば、昔は船の別れといえば紙テープでした。
紙テープを買いテープの端と端を握って、別れを惜しみました。
テープがなくなって、離れた瞬間は子供心に悲しかったな~。
海の汚染や環境をまだ言わなかった頃の、のどかな時代だったんだな~と思います。