子供に任せて、子供の絵や宿題には絶対に親が手を出してはいけないんだ…
それが絶対に正しいんだと、かたくなに信じていた頃があります。
子供が幼稚園の時、地区の公民館の蛍祭りで絵を描いてみんなが出すというので、
一切手伝わずに口出しもせずに、一人で絵を描かせました。
蛍を見たことのないnaoの絵は、ゴキブリのお尻が光ったような黒い虫が画用紙に一匹。
当日友達はみんな賞品を貰ったのに、naoだけもらえませんでした。
みんな、絶対に4歳児にはかけないような綺麗な絵を描いていました。
そういうものなのか~と、親子でショックを受けた初めての出来事でした。
小学校1年生になり、担任の先生に「どうしても宿題の理科研究なんて、
親が手も口も出さないと、ちっとも自分で前向いて進まないのですが…」と相談したら、
その先生はにっこり笑ってこう言いました。
「どうぞ低学年のうちは、どんどん手伝ってあげてください。親子研究でいいのです。
親子で一緒に、考えたり作ったりすると言う事が大事なのですよ。
そのうち、だんだん自分一人で仕上げる力が付いてくるようになりますからね…」
えっ、そうだったのか…親が一緒にやってもいいのか…。まさに目からうろこ!!
肩の力が抜ける、大きな先生の言葉でした。
今でもnaoは「あの時、私一人だけ賞品をもらえなくて…悲しかった。」と言います。
手は出さないにしても、蛍は川にいるから水をかけば?とか、葉っぱを描けば?と
声を掛けて、見ていてやればよかった…と思います。
子供の自主性どころか、あの絵は「放ったらかし」に近かったのかもしれない…という、
これは私の後悔と共に、ずっと忘れる事のない苦い思い出です。
ところで、今や、もうすっかりnaoのしている事は、私には理解も出来ません…。
せめてコピーくらいは手伝ってあげよう・・と、
家に複合機があるので、完成した宿題を一枚ずつスキャナーで読み込んで、
「シャッ、シャッ…」のはずが、思ったよりもこれがまた、時間がかかるんだな~。
今37枚目~と言いながら、昨日は3時間近く、プリンターの前で座っていました。
今、宿題で大変なお母さん!がんばれ。